予約済みIPアドレスとは?初心者にもわかりやすく解説

いまさら聞けない

ホストとして利用できるIPアドレスのうち二つは、予約されていて通信を行う端末で利用できないものになっています。
一つはネットワークアドレス、もう一つはブロードキャストアドレスです。
また、予約されているIPアドレスとしてループバックアドレスというものがあります。
この3つのアドレスを端末に割り当てて通信に利用できない理由について解説していきます。

CCNA Learning

ネットワークアドレスが利用できない理由

IPアドレスを割り当てる際、ホスト部の全てのビットが「0」になるアドレスはネットワークアドレスそのものを表すために利用されます。
ネットワークをサブネットマスクで分けて、小さなネットワークとして管理します。
その際に、サブネットを識別するためのアドレスをして利用されます。
そのため、通信をするためのIPアドレスとしては利用できません。

ブロードキャストが利用できない理由

IPアドレスを割り当てる際、ホスト部の全てのビットが「1」になるアドレスはブロードキャストアドレスとして予約されており、用途が決まっています。
ブロードキャストアドレスとは、同じネットワークの全ての端末に通信を送信するために利用されます。
例えば、DHCPサーバを探すためのDHCP Discoverはブロードキャスト通信です。
自分のIPアドレスも決まらず、サーバのIPアドレスもわからない状態からDHCPサーバを探すために、「0.0.0.0/0」のブロードキャストアドレスである「255.255.255.255」宛に通信を送信します。
そのため、通信をするためのIPアドレスとしては利用できません。

ループバックアドレスが利用できない理由

ループバックアドレスは、特定のIPアドレスではなく、CIDR表記で「127.0.0.0/8」のIPアドレスです。
つまり、「127.0.0.1」から「127.255.255.254」までのIPアドレスを指します。
この場合もやはり、「127.0.0.0」はネットワークアドレスですし、「127.255.255.255」はブロードキャストアドレスになります。
ループバックアドレスは24ビットのホスト部を持つネットワークですが、ループバックの名が示すように自分自身を指すIPアドレスとして扱われます。
自分自身を指すIPアドレスは1つあれば十分であるため、「127.0.0.1」がよく利用されます。

まとめ

ネットワークの世界には、予約されていて利用できないIPアドレスがあることがわかりました。
少し世界は変わりますが、プログラミングの世界にも予約されていて利用できない変数が存在します。
どちらの世界にしても、予約されているものは正しく把握していないと不正に利用してしまい不具合の原因になってしまうこともあります。
しっかり勉強して、不具合の原因にならないよう正しく利用していきましょう。

それでは〜。

コメント

タイトルとURLをコピーしました