ネットワークを学んでいくとフレームとかパケットという言葉を聞くようになります。
フレームとパケットには明確な違いがあります。
この記事では、フレームとパケットの違いを初心者にもわかりやすく解説します。
フレームとは?
フレームの役割
フレームは、データリンク層(OSI基本参照モデルの第2層)で使用されます。
フレームは、ネットワーク上でデータを正確かつ効率的に送受信するために、エラー検出やフロー制御などの機能を提供します。
フレームの構成要素
フレームは、コンピュータネットワークでデータを伝送する際の基本単位です。
フレームは以下のような構成要素を持っています。
- プリアンブル: フレームの開始を伝えるための信号
- MACアドレス: 宛先MACアドレス・送信元MACアドレス
- タイプ/長さ: データの種類や長さ
- ペイロード: 実際に伝送されるデータ
- FCS(Frame Check Sequence): エラー検出のための情報
パケットとは?
パケットの役割
パケットは、ネットワーク層(OSI参照モデルの第3層)で使用されます。
パケットの役割は、データを目的地に届けるために最適な経路を見つけることです。
これによりデータは効率的に伝送され、ネットワークの混雑が緩和されます。
パケットの構成要素
パケットは、インターネットプロトコル(IP)を使用してデータを伝送する際の基本単位です。
パケットには以下の構成要素が含まれます。
- IPヘッダ: 送信元・送信先のIPアドレス、IPバージョン、長さ、識別子など
- ペイロード: 実際に伝送されるデータ
フレームとパケットの違い
伝送単位の違い
フレームはデータリンク層で使用される伝送単位で、ネットワーク機器間の直接的な通信を行います。
一方、パケットはネットワーク層で使用される伝送単位で、ネットワーク全体を通じてデータを転送します。
使用される通信層の違い
フレームはOSI参照モデルの第2層(データリンク層)で使用され、MACアドレスを利用して通信します。
パケットは第3層(ネットワーク層)で使用され、IPアドレスを利用して通信します。
扱う情報の違い
フレームは、エラー検出やフロー制御などの機能を提供するため、プリアンブルやFCSといった追加情報を含んでいます。
一方、パケットは経路選択に焦点を当てているためIPヘッダに経路に関する情報が含まれますが、エラー検出やフロー制御の情報は含まれません。
まとめ
フレームとパケットは、コンピュータネットワークにおいてデータを伝送する際に使われる単位です。
フレームはデータリンク層で使用され、MACアドレスを利用して通信を行います。
パケットはネットワーク層で使用され、IPアドレスを利用して通信を行います。
それぞれの役割や扱う情報が異なるため、理解しておくことでネットワーク技術の基礎を押さえることができます。
この記事がネットワークを理解するための一助になればと思います。
それでは〜。
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